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釘打ち(くぎうち)

 

釘打ち(くぎうち)とは、別れ花を棺の中に入れるのが終わった「最期のお別れ」が済んだあとに、棺の蓋を閉じた後、遺族が石で釘を打って棺の蓋をその釘で止めることを言います。

火葬場に行く前の出棺の際に、この「釘打ちの儀」を行います。

釘打ちは、喪主から故人に関係の深い順、つまり、喪主、遺族、近親者、友人知人の順番で遺体の頭部が置かれている側から、ひとり2回ずつ、石で打って釘を打ち込みます。


力を込めて打つ必要はまったくありません。

一般的には、葬儀社があらかじめ打っておいた釘を形だけ打ち込み、その後で葬儀社が改めて完全に打ち込みます。

棺の釘の打ちつけが終わると親族や親しい友人など、約5~6人で協力して、棺の足の側から、霊柩車に運び入れて、喪主あるいは遺族の代表者が礼を述べ挨拶 をしたら、ようやく出棺の準備が整ったということになります。

釘打ちは、故人が無事に冥土に着きますようにと、祈りを込めて打つものです。

三途の川の河原の石を見立てたような、ちょうど、こぶし大の石を使って釘打ちを行います。

もともとは、このように石で釘打って棺の蓋を閉じるなどといったことは行われず、単純に葬列にて棺を運ぶ際に遺体が外に飛び出さないように、外側に縄を巻 いたことが始まりだそうです。

それがどういうわけか、石で釘を打つ「釘打ちの儀」に変わっていったそうです。

実に不思議ですね。

昔、石には呪力があると信じられていたそうです。

死霊を封じる力が石にはあったから、というのが下敷きにあるようです。
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