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宗教別の葬儀マナー

 

キリスト教だけでなく、仏式以外の宗教や国によっては「火葬」に関しては否定的な意見もあるようです。

キリスト教における一般的な遺体の埋葬の仕方は「土葬」だからなのだそうです。

日本においては土葬による埋葬はすでに一般的ではなく、ほぼ完全に火葬による処理をすることになります。

 

キリスト教式には二通りの教式があり、ひとつは牧師である「プロテスタント」、もうひとつは、神父である「カトリック」があります。

なぜ、このように二つに分かれているのかというと、16世紀にローマ・カトリック教会のやり方が気に入らなかった、ルソーやカルビンらが起こした、宗教革命運動により生まれたのがきっかけのようです。

本当は、これに東方正教会を加えることになりますが、こちらはどちらかというとカトリックの方に近いので、割愛します。

 

教会によっても違うのですが、プロテスタントの場合は、前夜祭、葬儀ともに。教会で行う場合と、葬儀のみを教会で行う二通りがあります。

後者の場合は、棺を自宅から出棺する際に牧師を呼んでおいて出棺の祈り、讃美歌を捧げた後、棺を車で教会に運ぶことになります。

先に到着している一般会葬者に迎えられて、棺を入場させます。

 

キリスト教式には、基本的に仏式のようなお焼香はありませんが、近年では、それに代わる儀式として「献花」があります。

「献花」とは、死者に花を捧げて、お別れを告げる儀式のことです。

仏式のお焼香と同じように、順番に祭壇の前に進んで死者に花を捧げて別れを告げます。


 

それでは、カトリックのお葬式での席次には決まりがあるのでしょうか?

そもそも、カトリックでは教会で葬儀を行うことになりますので、神父との綿密な打ち合わせが重要ではないかと思います。

特に教会での遺族・親族・近親者の席順に関しては話し合っておくとよいでしょう。

 

信者が危篤になったら家族は神父を呼びます。

信者は、臨終するときに神父から「終油の秘蹟」を授けてもらうことになっています。

これは罪の許しを請い、神の恵みを受けるための儀式になります。

神父は秘蹟の言葉を唱えながら病人の額や口や目、両手に、聖なる油を塗り、臨席者全員で、主の祈りを捧げます。

 

日本では、神父である「カトリック」と牧師である「プロテスタント」が主なキリスト教式の葬式となります。

日本人には馴染みの深い点とそうでない点があるのでいまいちピンと来ないと思われますので、歴史的背景を少し説明します。

ローマ帝国の分裂のときに西のローマ教会と東のコンスタンチンノープル教会に別れ、対立して、お互いに破門しあっています。

 

基本的にカトリックのお葬式である「葬儀ミサ」は、教会で行います。

通夜を自宅で行った場合は、一同、出棺の祈りを捧げて、教会へと送り出します。

棺が教会に到着したら、神父が聖水を棺に振り撒いたあと、教会の祭壇に安置します。

 

日蓮宗のお通夜やお葬式での席次についての説明を行います。

席次と言っても、招待ではないので、お通夜やお葬式での席次は厳密にはありません。

日蓮宗でも他宗派と同様名並びで問題はないと思われます。


 

お通夜とは、本来は急を聞いてかけつけてきた近親者が、家族と共に死を悲しんで夜通し共に過ごすことを言います。

枕経の際には、仏壇の前か、十界(じっかい)の曼荼羅(掛け軸の本尊)をかけ、その前で営みます。

日蓮宗でのお通夜の仕方は、基本的に「日常勤行(にちじょうごんぎょう)」となります。

日蓮宗のお葬式

 

日蓮宗のお葬式も先ほどのお通夜と大きな差は無く、日常勤行で行われます。

違うのは、さらに声明曲が加わり、引導が行われます。

流れは「入堂(にゅうどう)」で僧侶が入り、「開式の辞(かいしきのじ)」が始まります。

僧侶と参列者全員が合掌して唱題三遍して、礼拝を行う「総礼(そうらい)」の後、「道場偈(どうじょうげ)」と呼ばれる諸仏諸尊を招く声明曲を流します。

日蓮宗の特徴

 

日蓮宗は、日蓮(立正大師)を開祖とする宗派です。

日蓮は、一六歳のときに近所の清澄寺で出家し、京都や比叡山、高野山で修行を重ね三十二歳で故郷の清澄寺に帰ると、仏教の真髄は「法華経」にあると確信を持ち、日蓮宗の開宗を宣言します。

日蓮は、法華経こそが最良の経典であり、「南無妙法蓮華経(なむほうれんげっきょう)」を唱えるだけで成仏ができ、浄土信仰は「来世における救い」を説いたのに対して「現世における救い」を説きました。


 

日蓮宗のお焼香も、他宗教との違いは回数ぐらいしかありまあせん。

抹香での焼香の場合は1回、お線香での焼香は1本、あるいは3本、香炉に立てます。

それでは日蓮宗の式場でのお焼香の作法を説明していきます。

 

他の宗派の席次との大きな違いはありません。

実際の所、お通夜やお葬式は招待ではありませんので、席次自体がありませんが、習慣上の決まりが形付けられてきたのは事実です。

会場が狭い場合は、故人と血縁に深い人ほど上座になり、葬儀委員長か世話役が遺族、親族の次に座ります。


 

曹洞宗の通夜も他の宗派と比べて、大きな差異は、枕経や通夜の際に唱える読経が違うことです。

菩提寺の僧侶を呼んで、故人の枕元で「臨終諷経(りんじゅうふぎん)」を上げてもらいます。

故人の枕元で「仏遺教経(ぶついきょうぎょう)」または「舎利礼文(しゃりらいもん)を三回読誦し、回向を唱えます。


曹洞宗のお葬式

 

曹洞宗のお葬式では、仏弟子となる手続きが重視されています。

得度式の髪を落とす作法、ならびに、「剃髪」と「受戒」の儀式があります。

かつては、「剃髪」と「授戒」は納棺に先立って行われ、納棺時には「入棺諷経(にゅうかんふぎん)」を行い、「龕前念誦(がんぜんねんじゅ)」は逮夜(大夜)念誦と呼ばれているように、火葬または、埋葬の前日に行われています。

 

臨済宗の席次については、他の宗派との違いはほとんどありません。

もともと、通夜や葬儀は、招待ではありませんので、本当の所は席次というものはありません。

しかしながら、長年、葬儀を行っていくうちにこのようにやったら流れがスムーズに行くようになったという一般的な流れは決まっていったようです。


 

臨済宗で執り行われるお通夜は他の宗派とどのように違うのでしょうか?

臨済宗のお通夜で、他の宗派と違うのは読み上げる読経が違うということぐらいしかないようで大きな差異はありません。

通夜とはもともと、「夜通し」という意味で「夜伽(よとぎ)」とも言います。

臨済宗のお葬式

 

臨済宗の葬式では「故人は仏の弟子となり、修行の道に入り、仏性に目覚めることを願う」儀式となるそうです。

仏の弟子とする儀式である「受戒(じゅかい)」と、仏性に目覚めさせる儀式の「引導」が葬儀の中心となります。

また、一定の葬儀の式次第はないようで、同じ禅宗の曹洞宗にかなり近い形式で行われることが多いようです。

曹洞宗の特徴

 

曹洞宗の開祖は、道元こと仏性伝東国師、承陽大師です。

内大臣、久我通親(くがみちちか)を父に生まれ、間もなくして、無常を感じて、出家して比叡山に学び、二十四歳のときに、入栄しました。

天童山景徳寺の如浄(にょじょう)のもとで、曹洞禅を学んだとされています。

 

曹洞宗のお焼香の仕方で、他の宗教との違いは抹香でのお焼香のときは2回行います。

線香での焼香の場合は一本だけ立てるようになっています。

お焼香とは、礼拝の前に香を焚いて心身と仏さまをお迎えする場所を清めるためのものです。


臨済宗の特徴

 

臨済宗は、日本の禅の宗派のひとつで宋時代の中国に渡り学んだ栄西らによって、鎌倉時代に日本に伝えられました。

栄西禅師を開祖とし、禅宗の中でも特に中国の禅の思想を色濃く伝えているとされています。

日本における臨済宗とは「臨済宗」という宗名の独立した一つの教団のことではなく十四派の総称を指しているようです。


 

臨済宗でのお焼香の仕方の作法は、抹香の場合は1回、線香の場合は1本となっているようです。

他の宗派のお焼香の作法と違う点は、その点くらいではないかと思います。

それでは、式場などでよく行われる抹香によるお焼香の仕方を見ていきましょう。


 

席次については、各宗派ごとに大きな違いがあるようなことはありません。

一般的には、お通夜のときの並びとほとんど変わりませんので、参考にされてください。

喪主、遺族、近親者は、葬儀式の始まる前に早めに会場に赴き、念珠を左手に持ち所定の席に着きます。


 

近年では枕経は割と省略されるのですが、行う場合は、亡者の成仏を勧める「般若理趣経(はんにゃりしゅきょう)」を読誦して「慈救の呪(じくのしゅう)」を唱えて悪魔を祓い、阿弥陀如来の「陀羅尼(だらに)」「光明真言」「南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)」と呼ばれる「御宝号(ごほうごう)」を唱えます。

死者には清浄な衣服を着せて左手に念珠を持たせて合唱の姿にします。

一筋に成仏に向かう意味で、この時の線香は1本なのだそうです。

真言宗のお葬式

 

一般的ではないかと思われる真言宗における式次第を次に説明します。

省略されたり、順が変更されるなどのことが当然ありますので参考程度にしてください。

お通夜の所でも説明しましたが、まず、法水を注いで故人の心身を浄するという「灌頂の儀式」が入ります。


 

天台宗の葬儀における席次は、他の仏教宗派の席次と大差はありません。

お通夜、葬儀は招待では有りませんので、会葬者には席順は無いことにはなっています。

しかしながら、一般的には、お焼香などを行う場合にスムーズにいくように以下のような配置になるのが長年の葬儀の流れから自然と決まって行ったようです。


 

日本仏教での天台宗のお通夜はどのようになっているのでしょうか?

他の宗派との大きな違いは、仏の教えを顕教(けんぎょう)と密教(みっきょう)の二つに分類していることで、法華経と阿弥陀経のどちらかを用いて経をあげることになります。

顕教とは、それぞれの人に合わせて、理解しやすく文章などで説かれたもので、自らを救い他を利することを教えたものです。


天台宗のお葬式

 

天台宗の葬式には、いくつかの作法があります。

その中でも「光明供(こうみょうく)」による場合が主流のようです。

光明供は、全体が「葬式作法」と「引導作法」とに分かれます。

葬式作法の場合の式次第と、引導作法による式次第では大きく流れが違いますので確認しておきましょう。


真言宗の特徴

 

八〇四年、遣唐使の一員として、唐の長安に入り青竜寺の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から最新の密教を学んで持ち帰り、空海(弘法大師)を祖とするのが「真言宗」です。

空海と共に唐に渡ったのが、天台宗の最澄で、この二人が、日本仏教の発展において、教派を開いた重要人物であるとされています。

空海は、最澄よりも日本に戻るのは遅かったのですが、最澄が持ち帰った密教よりもさらに多くの経典・法具を持ちかえることに成功します。


 

真言宗の式場での抹香によるお焼香の流れは以下のようになっています。

まずは左手に念珠をかけ、遺族に対し、お香を使わせて頂きますの気持ちで一礼します。

焼香台前に進み、位牌・遺影に目を向けて、念珠をかけ、合掌一礼を行います。


 

礼拝の基本作法はどうのようになっているのでしょう?

礼拝は朝と夜に執り行います。

朝は洗顔をして身を清めてから行いましょう。


 

お焼香とは、葬儀・葬式などにおいて、死者を弔うためにお香を焚くことです。

各宗派ごとに、さまざまな違いがありますので、それらお焼香の仕方について理解しておきましょう。

お焼香は、自分の宗派で行えば問題がないという考え方と、故人が信仰していた宗派に則って行う、という二通りに分かれるのではないかと思います。


 

八〇四年、遣唐使の一員として唐に渡り、中国天台山で法華経を学んだ最澄(伝教大師)を祖とするのが「天台宗」です。

この最澄と共に渡ったのが、真言宗の空海でこの両者が、日本人としては初めて教派を開いた人物であるとされています。

 

浄土真宗の席次は、他の宗派と大差はありません。

喪主、遺族、近親者は、葬儀式の始まる前に早めに会場に赴き、念珠を左手に持ち所定の席に着きます。

所定の位置とは、荘厳壇に向かって、右手側が遺族・近親者になります。


 

浄土真宗のお通夜について、他宗派との違いを見ていきましょう。

通夜とは、葬儀前夜に近親者や友人・知人が、故人の仏前に集い、故人の遺体を見守り、偲ぶことです。

浄土真宗の儀式は全て、御本尊である「阿弥陀如来」「南無阿弥陀仏」の名号を中心に執り行われます。


浄土真宗のお葬式

 

浄土真宗自体が現世利益を追求することを志とする宗派です。

葬儀日程は、他宗派同様に友引は避ける傾向にあるようです。

また、他宗派との違いは、故人を偲びつつも、仏徳を賛嘆することにあります。

 

焼香とは、仏教の儀式に欠くことのできない大切な儀式です。

浄土真宗の「仏教無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)」に「一切万物がみな、無量の雑宝や百千種の香をもって共に合成し、その香りは普く十方世界に薫ぜん」つまり、香りについての教えがあります。

焼香は、各宗派や地方のしきたりによって、微妙に作法が違います。


 

浄土真宗と浄土宗の違いとはなんでしょうか?

もともと、浄土宗というのは「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えて極楽浄土への往生を祈るのが教えです。

天台宗の源信が書いた「往生要集(おうじょうようしゅう)」にその原点があるようです。


 

キリスト教式には、基本的に仏式のようなお焼香はありませんが、近年では、それに代わる儀式として「献花」があります。

「献花」とは、死者に花を捧げて、お別れを告げる儀式のことです。

仏式のお焼香と同じように、順番に祭壇の前に進んで死者に花を捧げて別れを告げます。


 

浄土宗の葬儀は、「阿弥陀仏(あみだぶつ)の救いを信じて、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念仏を唱えるものは、必ず極楽浄土に往住できる」という法然上人の教えをよりどころとして営まれます。

葬儀の中核を成すのは、導師(僧侶)による「あこの儀式」で、火葬時の点火を意味しています。

僧侶が棺の前に進んで焼香したのち、たいまつを意味する法具を2本取り、1本捨てます。


 

浄土宗の葬儀・告別式の一般的な進行例は以下になります。


1.導師(僧侶)入場

    ↓

2.開式の辞

    ↓

3.「香げ」「三宝礼(さんぽうらい)」

    ↓

4.奉請(ぶじょう)

    ↓

5.懺悔・十念

    ↓

6.作梵(さぼん)・合ぱち

    ↓

7.鎖がん・起がん

    ↓

8.てん湯、てん茶・霊供

    ↓

9.あこの儀式(引導)

    ↓

10.弔辞拝受・弔電奉読

    ↓

11.読経中に順次焼香

    ↓

12.念仏一会

    ↓

13.回向

    ↓

14.「三身礼(さんじんらい)」「送仏偈(そうぶつげ)」・十念

    ↓

15.導師(僧侶)退場

    ↓

16.閉式の辞

    ↓

17.出棺(最後の対面)

    ↓

18.出棺と喪主の挨拶

 

浄土宗の葬儀・告別式は、お昼前後に行われるのが一般的で、一時間程度で終わります。

会葬者が多くなる場合は、焼香に時間がかかりますので、葬儀社が香炉の数を増やして対応します。

大規模な葬儀ではまず、法要が執り行われることを広く知らせるために、鐘を打ち鳴らしたりすることもあります。


 

後祓いの儀(あとばらいのぎ)とは、神式の葬儀で行われれる「出棺祭」の後に、神職の方が関係者の方々や家の内外をはらい清めるために行う儀式のことです。

「祓除の儀(ふつじょのぎ)」などとも呼ばれています。

神道では、『神が死を嫌う』という理由で、このような儀式がおこなわれるようになったようです。


 

浄土宗の礼拝の仕方には、上礼(じょうらい)、中礼(ちゅうらい)、下礼(げらい)の3通りがあります。

【上礼とは】

両腕を伸ばし腹を地に着ける「五体投地(ごたいとうち)」と呼ばれる礼拝です。

仏様に身も心もお預けし、お任せするという意味がこめられています。



 

合掌礼拝とは、「がっしょうれいはい」と読む人もいますが、正式には「がっしょうらいはい」と読みます。(ただし、キリスト教では「れいはい」と読みます)

合掌礼拝は仏前における基本的な動作です。

合掌は、両手を顔・胸の前で合わせること、礼拝は(頭を下げて)仏様を拝むことを意味しています。

浄土宗の合掌は「堅実心合掌(けんじつしんがっしょう)」と言います。

胸の前で両方の手の平をぴったりとつけて、まっすぐに指を伸ばし、親指以外の指の間を閉じます。

親指と人差し指の間はやや開きます。

合掌した両腕は前方に倒し、上体と腕の角度を45度くらいにします。

右手は悟りの世界である仏様を表し、左手は迷いの世界、私たち人間を表しているとされています。

つまり、合掌するということは、仏様と自分が一体になるということなのです。

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